マネージャーが仕様駆動開発(OpenSpec With Claude Code)をしたら楽しすぎた。

はじめに

プレセナ・ストラテジック・パートナーズ Advent Calendar 2025 11日目です(`・ω・´)ゞ

こんにちは!プレセナ・ストラテジック・パートナーズでエンジニアリングマネージャーをしていた小林です。

マネージャーになってからコードを書く機会が激減し、気づけばプロダクトの実装詳細から遠ざかっていました。「マネージャーもコードを書きたい」という思いはありつつも、現実は厳しい(;´Д`)。

そんな中、OpenSpecやClaude Codeを使って久しぶりに実装タスクに取り組んだら、マネージャー特有の「コードが書けない辛み」が次々と解消されていく体験をしたので共有します。

マネージャーがコードを書けない5つの辛み

1. 🕐 まとまった時間が取れない

  • 1時間あれば良い方、大抵は30分程度の細切れ時間
  • やっと時間ができても「あれ、何やってたっけ?」状態
  • 環境構築して、コンテキスト思い出して...で時間切れ

2. 🔄 コンテキストスイッチが激しすぎる

  • Slack → Linear → ドキュメント → ミーティング確認...
  • ChromeのタブはLinear、GoogleDocs、スプレッドシートで埋め尽くされる
  • Slackの通知も常に気になる
  • VSCodeを開く心理的ハードルが異常に高い
    • 今開いたら環境が壊れているかもしれない(;´Д`)

3. 📚 最新のコードベースについていけない

  • チームが使い始めた新しいライブラリを知らない
  • 「TanStack Query?なにそれ牛タン?美味しいの?」状態
  • コーディング規約も進化していて追いつけない

4. 🎯 どこから手をつけていいか分からない

  • 久しぶりすぎて、簡単なタスクも重く感じる
  • 「このファイル、どこにあるんだっけ?」
  • 最初の一行を書くまでに30分かかる

5. 😰 レビューされるのが怖い & 技術的な自信の喪失

  • 「マネージャーなのにこんなコード書いてる」と思われたくない
  • チームメンバーに教育コストをかけさせる罪悪感
  • 気持ちと現実のギャップ

これらの辛みが積み重なった結果、「もうエンジニアじゃないかもしれない」という強迫観念と寂しさ、技術的な議論についていけなくなる不安、そして自他ともに技術的信頼が薄れていく感覚に悩まされていました。

Claude Codeが解消してくれた辛み

辛み1「まとまった時間が取れない」→ 解消!

15分でも成果が出せるように

  • Claude Codeはコンテキストを保持してくれるので、「前回の続きから」が簡単
  • 「社内運用画面のボタン配置を変更して」と投げて、15分後に戻ってきたら実装案ができている
  • 細切れ時間でも、少しずつ前進できる喜び

辛み2「コンテキストスイッチが激しい」→ 解消!

Linear MCPとghコマンドでVSCode内で完結

  • Linear(タスク管理ツール)のタスクを直接Claude Codeに投げられる
  • PR作成までVSCodeから出なくていい
  • Chromeのタブ地獄から解放された

実際、「メッセージテキストの不自然な表現を修正」というタスクは、Linear → Claude Code → GitHub PRまで一気通貫で完了できました。

辛み3「最新のコードベースについていけない」→ 解消!

AIが教えてくれる先生に

  • 「このuseMutationってなに?」と聞ける
  • TanStack Queryの基本的な使い方を実装しながら学べた
  • ただし、組織独自のルールは別途確認が必要(ここは失敗した)

辛み4「どこから手をつけていいか分からない」→ 解消!

実際、後回しにされていた社内運用画面の改善は、なかなか着手できずにいました。

最初の一歩が軽くなった

  • 「運用担当者がよく使うフィルタをプリセット化したい」と要望を投げるだけ
  • ファイルの場所も教えてくれる
  • とりあえず動くものができるので、そこから改善していける

この「最初の一歩」のハードルが下がったおかげで、ようやく着手できました。

辛み5「レビューされるのが怖い & 技術的な自信の喪失」→ 解消!

失敗を学習の機会に変換 & エンジニアとしての感覚が戻ってきた

  • 正直、PRはボコボコにされました(継続中)
  • でも学習のコストもAIで軽減できるので、単純に吸収量が今は多くて楽しい
  • レビューで「それ、やったことあるやつや」と感じられるようになった
  • 技術的な議論に、実体験を持って参加できる

チームの反応も「AIすごいね」であって「小林すごい」ではないので、変なプライドを持たずに済みました(笑)。エンジニアとしての感覚が戻ってきたのが何より嬉しいです。

OpenSpecとの組み合わせで更に効率化

最近はOpenSpecで要件定義を作ってからClaude Codeに投げることで、更に効率が上がっています。要件が明確だと、AIも的確な提案をしてくれます。 また、OpenSpecはClaude Codeの単純にPlanモードを利用するより厳密に仕様管理ができる仕組みが用意されているので、後からコンテキストのズレなどが本当に少なくてバイブコーディングより一つ洗練されて手戻りの少なさを感じるてんもありがたいです。

マネージャーがコードを書き続ける意味

『Team Geek』でも語られているように、技術的信頼性はマネージャーの重要な資産だと考えています。

Claude Codeのおかげで:

  • チームの苦労を理解できる: 実装の大変さを肌で感じられる
  • レビューの質が上がる: 最新の実装パターンを知った上でのフィードバック
  • 技術的な意思決定に自信が持てる: 「触ってみた」経験は大きい

まとめ:完璧じゃなくていい、書き続けることが大事

マネージャーになっても、エンジニアとしての筋肉を完全に失う必要はないのではないでしょうか。Claude Codeのような新しいツールを活用することで、限られた時間でも実装に参加できます。

ただし、組織のルールは自分で確認し、AIの出力を鵜呑みにせず、成果物を自分の成果と勘違いしない(すごいのはAI)ことは忘れずに。

AIの発達がすごすぎるのでそもそも職業の危機は感じてます(´艸`)。とはいえ今できる技術を楽しみながら活用しましょう!

久しぶりに「実装楽しい!」と思えた、そんな体験でした。