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このページ内
  • 当日について
  • 基調講演:エンジニアリングマネージャーのロードマップ
  • Potential EM制度を始めた理由、そして2年後にやめた理由
  • エンジニアリング価値を黒字化する、バリューベース戦略を用いた技術戦略策定の道のり
  • 1行のコードから社会課題の解決へ: EMの探究、事業・技術・組織を紡ぐ実践知
  • Two Blades, One Journey: Engineering While Managing
  • 「共創型エンジニアリングマネジメント」の挑戦と実践
  • サバイバルモード下でのエンジニアリングマネジメント
  • 基調講演:n=1の経験が紡ぐエンジニアリングマネジメントの可能性
  • まとめと個人的感想

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EMConfJP2025_参加レポート

EMconfJP2025の参加レポート

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最終更新 2 か月前

役に立ちましたか?

掲題の通りEMConfJP2025に参加してきました。

テーマは「増幅」と「触媒」。

懇親会付きのチケットも当日分のチケットもすぐに売り切れて、当日も大盛況だったと思います。自分が聞いた限りの講演のテーマとしては「事業・経営戦略と技術戦略の接合」に関してが多かった印象です。

聴講した講演について感想などを簡単に書いていきます。

当日について

当日は朝から連続して講演を聞いていたため、休憩時間は企業ブースに回るなど、慌ただしく過ごしました。スタンプラリーを埋めて景品のTシャツが欲しかったのですが、アンカンファレンスには参加できなかったことと、会場で知り合った方とプレーリーカードを掲げてチェキを撮ったりができなかったので、途中で断念しました。

基調講演:エンジニアリングマネージャーのロードマップ

広木大地さんによる講演で、内容としては「エンジニアリング組織論への招待」に加えて、EMについてと今の潮流と合わせたものとなっていました。正直、この基調講演だけでもチケット代の価値はあったな〜と思えるくらい良い講演でした。

Engineering Managementの4つのP : People/Product/Project/Platform(以前はテクノロジーだった)にまとめられてとてもわかりやすい整理だと思いました。そして「すべてを一人でできる必要はない、スーパーマンになる必要はない」とのことです。

重要なのは何が必要かを正しく理解し、周囲から「調達」してくる力であり、そのために自分自身がその全てを出来る必要はないが、内容をきちんと「わかっている」必要はある​

一番のサビはやはり、『エンジニアリングとは「実現する」ことで、マネジメントとは「なんとかする」ことで、EMの役割は「エンジニアリングマネジメントは価値実現のためになんとかする」ことである』、だったと思います。おそらくみなさんに響いていて、他の登壇者のスライドも当日書き加えられるほどでした。

Potential EM制度を始めた理由、そして2年後にやめた理由

EMを増やすためにEMを目指すハードルを下げつつ、育成に投資をしながら実際に生み出すことを目指してPotential EM制度という形をとったようです。個人的にとても良い制度だと思ったのですが、組織課題解決のための施策は「状況によって正解が変わる」という点が面白かったです。

ベストプラクティスやn=1の方法論が機能するかはケースバイケースというのは当たり前ではあるのですが、組織の時間軸によっても変化するというのは新鮮な視点でした。

エンジニアリング価値を黒字化する、バリューベース戦略を用いた技術戦略策定の道のり

バリューベース戦略というフレームワークを用いて、エンジニアリング組織の戦略を事業・経営戦略に翻訳する、という試みの紹介でした。戦略が会社と組織とでアラインしているというのが重要なのですが、エンジニアリング観点からはそういった定量・定性の観点に起こすことがとても困難であり、どの組織も抱える悩みだと思います。

こういった「翻訳することで橋渡しになる」のもEMの重要な役割であり、そのために多種多様な領域や膨大な役割を持ちあわせる必要があるのだと感じました。

1行のコードから社会課題の解決へ: EMの探究、事業・技術・組織を紡ぐ実践知

事業価値とエンジニアリングについて「事業軸・技術軸・組織軸」の3軸で切り分け、EMに求められる視点と実践的な内容を踏まえた講演でした。

こちらの講演も、戦略をエンジニア組織に下ろす・組織から上げる、といういかにして「翻訳」をするか、というテーマでした。

財務観点もさることながら、開発生産性のFourKeysとQCDの観測を継続し、改善に繋げている組織はすごいと思いました。また資料の密度が凄まじく、時間がある時にじっくりと見直したいです。

Two Blades, One Journey: Engineering While Managing

EMを志す人にとって「マクロな課題とミクロな不安」という切り口はわかりやすく整理されていて良いと思いました。EM(マネージャー)とIC(プレイヤー)のどちらの経験もそれぞれ生きる、と頭ではなんとなくわかっていても、それでも尽きない不安とどう向き合うかについての考え方や姿勢を学べました。

「共創型エンジニアリングマネジメント」の挑戦と実践

組織と事業の規模拡大に伴い、エンジニアリングマネジメントグループを創設し、フィーチャー型組織から職能横断型へと変更して、それぞれのチームにEMを設けるようにした、とのことです。規模も大きく、かなりドラスティックな変化だったようです。

最後の「組織的な課題解決策が次の組織的課題の要因となることを認識すること」というメッセージは、マネジメントや組織経営の難しさを表していると感じました。

サバイバルモード下でのエンジニアリングマネジメント

個人的に一番刺さった・感動した講演でした。

離職も多くなっていき、収益的にも厳しい事業の中でのVPoEの経験を赤裸々に語っておられました。前職のスタートアップに居た時の似た状況を思い出して、当時はメンバーレベルで力及ばない場面も多く、最終的には辞める決断になりましたが、その時のマネージャーの気持ちを知ったような感覚を得ました。

その時にできる引き出しがいち開発者の領域を出ない・技術者としてもまだまだといった状態で、もっとできることがあったら生き延びれたのだろうか、といような思いを馳せました。

基調講演:n=1の経験が紡ぐエンジニアリングマネジメントの可能性

組織のアウトプットの方程式で、メンバーの能力と熱量をいかにして上げつつ、受ける制約や摩擦をいかに減らすか、という観点が面白かったです。「メンバーが向かうべき方向を揃えないと、頑張ったところで役に立たないもの(力を結集して作ったゴミ)ができてしまう」には笑ってしまいましたが、気をつけてないとしばしば起きうる事象だと思います。

またカンファレンスの使い方としては「実は廊下で喋ることが大事」とおっしゃっていて、自分は講演を聞くだけにとどまっていたので、次からは改善したいです。

まとめと個人的感想

とても楽しくも学びのあるEMカンファレンスでした。

本当は懇親会にも参加したかったのですが、チケットが一瞬で売り切れてしまったため別の公式懇親会に参加しました。場所は会場近くの「もうやんカレー」で、話に聞いてたものの初めて行ったのですがとても美味しかったです。

EM界隈のコミュニティは活性化している印象ですが、それでもEMの数が各所足りてない様子でした。懇親会にて日々の課題などを話している中で、試してみたい解決策が見つかったり、方向性が決まるといった発見もあったようです。社外のこういった場が大切なことを再確認できました。

当たり前ですが、登壇者の方々はたくさん本を読んでかつ実践もされていて、「単純にすごい」と刺激を受けることができました。また「世界はシステムで動く」というシステム思考に関する書籍への言及・引用が、異なる講演で3回くらいあったので翌日にはポチってしまいました。他にも読んでおくべき本がたくさん見つかり、またしても積読が捗りそうです。引き続きキャッチアップ等を進めていきます。

このたびの素晴らしいイベントを支えてくださった関係者のみなさまに、深く感謝いたします。ありがとうございました!

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エンジニアリングマネージャーのロードマップ