ActiveSupportのto_jsonメソッドの注意点

to_jsonメソッドの注意点

ActiveSupportには、to_jsonという便利なメソッドがあります。 Railsで開発しているときに使う場面としては、DBから取得したレコードをAPIのレスポンスとして返す場合があります。

しかし、deviseを認証に使っているサービスなどで、何も考えずに、user.to_jsonのようなコードを書いてしまうと、以下のようなJSONがレスポンスに返されてしまいます。

{
  \"id\":1111111,
  \"email\":\"xxxxx@yyyyy.zzzzz\",
  \"created_at\":\"2023-09-06T14:29:22.188+09:00\",
  \"updated_at\":\"2023-09-06T15:29:38.638+09:00\",
  \"last_sign_in_user_agent\":\"Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_7) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/116.0.0.0 Safari/537.36\"
  }

出力される属性がこれだけなら、それほど大きな問題がないようにも見えます。しかし、userモデルには、サービスへの機能追加に伴ってプライベートな情報が追加されやすいため、そういった情報がto_jsonメソッドで出力されてしまったり、あるいは、本人以外のuser情報も併せて一覧で取得するような場合に、他人の emailやプライベートな情報が含まれてしまったりすると個人情報の漏洩問題になる可能性があります。

したがって、to_jsonメソッドで出力する属性を制限するべきかどうかについて、注意し検討する必要が出てきます。

解決策

幸い、to_jsonメソッドでは、オプションを指定することで、出力を絞り込むことができます。

option内容

only

特定の属性のみに絞り込む場合に使います。

except

特定の属性を除外したい場合に使います。

include

特定のassociation(has_manyやbelongs_toで指定しているような別のモデル)を出力に含めたい場合に使います。

methods

特定のメソッドを呼び出した結果を含めたい場合に使います。

methodsオプションは、特定の属性を絞り込むというよりかは、追加で情報を出力する用途に使いますが、関連する機能なので併せて説明します。

以下、各オプションの使用例を示します。

only

さきほどの例で、onlyを指定すると、以下のように指定した属性だけが出力されます。

> user.to_json(only: [:id])
=> "{\"id\":1111111}"

except

さきほどの例で、exceptを指定すると、以下のように指定した属性以外のものが出力されます(※)。 ※読みやすくするために、改行を入れています。

> user.to_json(except: [:email])
=> 
{
  \"id\":1111111,
  \"created_at\":\"2023-09-06T14:29:22.188+09:00\",
  \"updated_at\":\"2023-09-06T15:29:38.638+09:00\",
  \"last_sign_in_user_agent\":\"Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_7) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/116.0.0.0 Safari/537.36\"
}

include

さきほどの例で、includeを指定すると、以下のように指定したassociationの属性も併せて出力されます(※)。 ※ some_associationという属性がある前提です。

> user.to_json(include: [:some_association])
=> 
{
  \"id\":1111111,
  \"created_at\":\"2023-09-06T14:29:22.188+09:00\",
  \"updated_at\":\"2023-09-06T15:29:38.638+09:00\",
  \"last_sign_in_user_agent\":\"Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_7) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/116.0.0.0 Safari/537.36\",
  \"some_association\":{\"id\":222222,\"name\":\"名前1\"}
}

なお、includeで指定したassociation内でも出力する属性を制限したい場合は、以下のように書けます。

> user.to_json(include: [{some_association: {only: :name}}])
=> 
{
  \"id\":1111111,
  \"email\":\"xxxxx@yyyyy.zzzzz\",
  \"created_at\":\"2023-09-06T14:29:22.188+09:00\",
  \"updated_at\":\"2023-09-06T15:29:38.638+09:00\",
  \"last_sign_in_user_agent\":\"Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_7) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/116.0.0.0 Safari/537.36\",
  \"some_association\":{\"name\":\"名前1\"}
}

methods

さきほどの例で、methodsを指定すると、以下のように指定したメソッドの呼び出し結果も併せて出力されます(※)。 ※some_methodというメソッドがある前提です。

> user.to_json(methods: [:some_method])
=> 
{
  \"id\":1111111,
  \"email\":\"xxxxx@yyyyy.zzzzz\",
  \"created_at\":\"2023-09-06T14:29:22.188+09:00\",
  \"updated_at\":\"2023-09-06T15:29:38.638+09:00\",
  \"last_sign_in_user_agent\":\"Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_7) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/116.0.0.0 Safari/537.36\",
  \"some_method\": \"some_output\"}
}

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