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Ruby

当社の開発で使うRubyのバージョンは、プロジェクトごとに異なることが多く、また、プロジェクトごとにRubyのアップデート状況も異なります。
したがって、プロジェクトごとにRubyのバージョンを切り替える仕組みとしてrbenvを導入して使います。

rbenvのインストール

直接rbenvをインストールするか、anyenv経由でインストールするかで手順が変わります。

anyenvでインストールする場合

anyenvがすでに導入されている場合、以下で簡単にrbenvをインストールできます。
% anyenv install rbenv

直接rbenvをインストールする場合

公式サイトの手順に従います。
まずは、homebrewでrbenvをインストール。このとき、ruby-buildも同時にインストールされます。
% brew install rbenv
次に、
% rbenv init
を実行して、出力された手順にしたがって、シェルの設定を行います。zshを使っている場合、以下のように出力されるので、この内容に従います。
% rbenv init
# Load rbenv automatically by appending
# the following to ~/.zshrc:
eval "$(rbenv init -)"
つまり、.zshrcファイルに以下を追加します。
.zshrc
# rbenvの初期化
eval "$(rbenv init -)"

使いたいバージョンのRubyをインストール

rbenvがインストールされたら、次は、使いたいバージョンのRubyをインストールします。
まずは、インストール可能なRubyの安定バージョンを確認します。
% rbenv install -l
2.6.7
2.7.3
3.0.1
jruby-9.2.17.0
mruby-3.0.0
rbx-5.0
truffleruby-21.1.0
truffleruby+graalvm-21.1.0
Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use 'rbenv install --list-all / -L' to show all local versions.
ここに表示されたバージョンを指定して、開発環境にインストールします。
% rbenv install 2.7.3

プロジェクトで使うRubyのバージョンを固定

プロジェクトで使うRubyのバージョンは、他の開発メンバーとも共有したいため、.ruby-versionファイルを作って、他のメンバーにも同じRubyのバージョンの使用を強制できるようにします。
プロジェクトルートで、以下を実行すれば.ruby-versionファイルがプロジェクトルート直下に作られます。
% rbenv local 2.7.3

Rubyのバージョンを上げる

Rubyのバージョンを上げる手順もanyenvでrbenvをインストールしたかどうかで異なります。

anyenvでrbenvをインストールした場合

rbenv install -lコマンドで、インストールしたいRubyのバージョンが表示されていない場合、anyenv内部のruby-buildのアップデートが必要です。このアップデートのコマンドを楽にしてくれるanyenv-updateを使うのをおすすめします。
anyenv-updateが設定してあれば、以下を実行するだけで、インストール可能なRubyのバージョン情報が最新化されます。
% anyenv update
このあとは、普通に特定のバージョンのRubyをインストールします。

直接rbenvをインストールした場合

同様に、インストールしたいRubyのバージョンが表示されていない場合、先に、rbenvとruby-buildをアップデートする必要があります。rbenvとruby-buildのアップデートにはhomebrewを使います。
% brew upgrade rbenv ruby-build
これで、インストール可能なRubyのバージョンが最新化されるので、特定のバージョンをインストールします。
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最終更新 2mo ago