AWS CLIでのスイッチロールの設定手順
概要
スイッチロールの設定手順にて、AWSコンソールでのスイッチロールの方法について記載しました。
開発中にスイッチロール先でAWS CLIを利用したい場面もあるかと思います。 その場合の設定内容について記載します。
状況定義
以下のようにアカウント設定されているとします。
スイッチ元アカウント
ID: 123456789012
aws configure
でデフォルトのプロファイルに設定済
スイッチ先アカウント1
ID: 210987654321
スイッチで引き受けるロール:
arn:aws:iam::210987654321:role/delegate_root_organization
スイッチするときに使うプロファイル名:
sw-staging
スイッチ先アカウント2
ID: 111111111111
スイッチで引き受けるロール:
arn:aws:iam::111111111111:role/delegate_root_organization
スイッチするときに使うプロファイル名:
sw-production
準備: configファイルでの設定
スイッチ元のアカウントを aws configure
で設定済みであれば、およそ以下のような設定になっているはずです。
~/.aws/config
に設定を追記し、以下のようにします。
このとき、設定内容は以下のようにします。
プロファイル名(
sw-staging, sw-production
): 任意の名前で大丈夫です。CLIで利用するときにこの名前を指定しますsource_profile
: スイッチ元のプロファイルを指定しますrole_arn
: スイッチロールで引き受けるロールのARNを指定しますmfa_serial
: スイッチ元でMFAを設定している場合、MFAデバイスのARNを設定します
実行方法
インタラクティブに実行できるかどうかで方法が変わってきます。
CLIをインタラクティブに実行するとき
ユーザー自身が aws s3 ls
を実行する場合など、インタラクティブに実行できる場合は、以下の2通りの方法が利用できます。
--profile
引数にプロファイル名を指定AWS_PROFILE
環境変数にプロファイル名を指定
例としては以下のとおりです。
個人的には、以下のように使い分けると便利かと思います。
引数: チーム内で同じアカウントは同じ名前に統一しておけば、コマンドを共有するだけでスイッチロールして実行させることができます
環境変数: シェルスクリプトにまとまっているときなど、コマンドを書き換えたくないときに便利です
CLIをバッチ実行する必要があるとき
role_wrapper.sh
という名前で以下スクリプトを作成します(jq
コマンドが必要です)。
これを使って、以下のように実行します。
また、aws-vaultを利用すると aws-vault exec
を使って同様のことが実現できます。別記事をご参照ください。
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